🕯️悪夢の神様🕯️
第22章 それぞれの望み
その日――――夢に…上田さんが出てきた…
一人でたたずむ彼女は…私に背を向けていた…。
『上田さん…?』
『………』
声はグニャリと歪んで聞こえる…。
『……』
彼女は振り向かなかった…。
そして――――…歩き出す…。
『上田さん…どこに行くの?』
彼女は無言で歩き出す――――…私は彼女の向かう先が怖くて…体が固まる。
向かう先は真っ暗闇…
何も見えない――――光さえない…。
『まって――――…上田さん…そっちは…嫌な予感がする…戻ってきて!』
自分の声が歪む――――気持ち悪い。
『上田さん!』
私はその場から動けないが…彼女はどんどんと進んでいく!