🕯️悪夢の神様🕯️
第23章 魔女の頭
「体力的に自信がないし…おばさんのとこで接客の勉強もしたいし…」
引きこもりから脱出した未來ちゃんは徐々にではあるが人と接することを頑張っている。
もちろん花屋さんでも人と接する機会は多いが…
ぶっちゃけ――――夜の店(酒提供)相手の接客が多く…社会復帰した未來ちゃんにはハードルが高いのである。
その点、おばさんの和食処は品のいいお客が多いからリハビリにはもってこいだ。
「最初は短い時間でなれていくって感じだ――――心配だけど見守るって決めたじゃないか」
呆れたように岳さんが美希さんをなだめる。
「まぁ~…皇輝も時々手伝うって言ってるし――――大丈夫だよ」
そう!そうなのです!
俺も時々ではあるが、月子さんのお店でバイトをすることとなっているのだ!
さすがに…金銭的にレンタルDVD店を辞める訳にも行かず掛け持ちって感じだが!
来春には未來ちゃんと働けるかもしれない!
フフフフ…ヤバイ――――結婚が一気に加速する!
「うわ――――…皇輝の顔がキモイんだけど…何…考えてるんだよ!」
美希さんに変な突っ込みを入れられたが…関係ない!