🕯️悪夢の神様🕯️
第23章 魔女の頭
「豪華な…花っすね――――…」
「でも、インパクトないでしょ?入ってきて誰も目を止めないのよ……なんか可愛そうで…
この間貴方が生けた花の方が破壊力があって私は好きだったのよ」
破壊力って――――…生け花にそんなのいらないっす…。
俺は生け花を見て“すげぇ基本に忠実で綺麗なのに”と、思った。
花は見る人の感性を刺激する不思議な物だ。見る人によってそこにあってもなくても…関係ないのだ。
だがら、風景に溶け込む生け花は悪くはない…だが、この花からは何も感じない…。
逆に俺の生ける花は――――自己主張が激しいのだ!
――――下品、主人公感出しまくりで、うるさい。
花を習っている者からしたら…雑音の激しい不愉快な生け花になるらしい。
実際――――…我が家のシンメトリーを売りにしている計算された生け花には不向きで邪道な行いらしい。