
🕯️悪夢の神様🕯️
第23章 魔女の頭
『メェベナポッホ』
何とも言いにくい店名だが…予約しているケーキは取りに行かないと…。
俺は、店内から少し客が引けるのを見計らって入った。
「いらっしゃいませ!」
ふくよかな店員が満面の笑みで挨拶してくれた。
――――あら、可愛い笑顔!
すると、その店員を隠すように背の高いイケメンが「いらっしゃいませ!」と俺に挨拶をした。
「ん?――――あ~、予約してたんですけど」
何故か、警戒されてい感じを匂わされ…俺は首をかしげた。
「尚吾(しょうご)さん…お客さんだよ?」
「ん、分かってますよ?でも、こんなイケメンが一人でケーキ屋に来るのは……///警戒してしまいます」
――――ん?なんだろう…この店員の雰囲気…
「キャッ!見て///店長と尚吾さんのイチャイチャ…始まったよ!ラッキーいいの見れたぁ~」
後ろから…キャッキャッと騒ぐ客の声に俺は、鳥肌が立った…
――――あ~…そう言う関係…?腐女子が騒ぐ関係ね…
「イケメン認定あざっす……でも俺――――嫁いますんで!大丈夫っす!」
