
🕯️悪夢の神様🕯️
第3章 新生活と下心
「じゃぁ――――おやすみなさい」
俺を部屋まで案内した未來ちゃんは、頭を下げ――――そそくさといなくなった!
トタトタと足音が階段を上がる音がする―――…
未來ちゃんの部屋は…二階らしい…。
俺は自分の手荷物を布団の近くに置くと――――…一気に現実に引き戻される…。
枕元には、現金残りわずかな財布と…スマホ、
それと、真っ黒に焼け焦げた……花鋏である。
「なんか皮肉だなぁ……花なんか2度とやらないのに――――…手元にあるのが“花鋏”だけって…うける」
爺ちゃんなら…修理できる鍛冶屋の一つや二つ当てがあるだろうけど…
俺にはない――――…しかも、実家にいる爺ちゃんには連絡出来ない…
まぁ、俺が電話しても…仮病を使われ――――まともに繋いではくれないだろうがな!
