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🕯️悪夢の神様🕯️

第24章 誘惑


それから、数日…彼らはお店を利用してくれた。


少し話を聞いていると――――クライアントとの打ち合わせのためホテルを利用しているらしく、一週間滞在予定だとういう。



「本日もご利用ありがとうございます――――あれ?今日はお一人ですか?」


「あ~…戸次さんは仕事で遅くなるみたいですから――――」


戸次さんの仕事上のパートナーだと言う、いつも後ろに控えている男性は、黒羽 葉(くろば よう)さんと言うらしく――――…珍しく一人で来店した。


「あれ?今日は――――…松原さん来てないんだ」



黒羽さんは、入り口の生け花を見てからキョロキョロと店内を見回した。


「彼は今日はお休みです――――…」


「そう、残念…彼の生け花好きだったから」



――――好き…と、言う言葉にドキッとした。



「か…彼の生け花は…ファンも多いんですよ…」



「へぇ――――…じゃぁ僕もファンの一人かな?…でも、一番関心があるのは…貴方ですけど…フフフ」



上品に笑う黒羽さんの笑顔にヒュッと息を飲んだ。



「――――一番の…関心…?」



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