
🕯️悪夢の神様🕯️
第24章 誘惑
『僕のタバコですよ?』
『いいじゃないか――――…タバコを教えたのは…僕ですよ?』
黒羽さんを抱き寄せた戸次さんはタバコを吸いながら…
煙を口に含んだまま――――彼に口づけした…。
『ゲホッ――――ゲホッ…最悪…』
『しかし、お膳立てしても――――こうも自殺されては…つまらなくないか?』
戸次さんが、咳き込む黒羽さんを笑いながらそう言うと――――…
『別に――――…復讐できれば…僕は満足だから後はど~でもいい……つ~か、寝たい…今何時だよ…』
黒羽さんは咳き込み苦しそうにしていたが、つまらなさそうに歩きだした。
『まてよ――――…よつ…あ~…葉(よう)』
そこで――――目が覚めた…
ゆっくり目を開け…隣を見る――――…
少し距離があったが、隣で皇輝さんが寝ていた…
今日は…触れられる、距離じゃなかったみたいだ…。
――――怖い…
これは悪夢だ――――あの二人が…
殺した?訳じゃないが……
自殺の原因だと言うことはわかった――――…
だが…
分からない…
あれは――――悪夢と言っていいのだろうか?
