🕯️悪夢の神様🕯️
第24章 誘惑
その日の夜――――…
また…夢を見た…。
『もう――――やだ…もう、やだ……死にたい…』
夢に…
くるみが出てきた――――。
暗い部屋に一人、ベッドの上で縮こまって…震えていた。
『出てきなさい!――――学校行きなさい!怠けるなんて許さないわよ!』
『そうだ!お祖父様がお膳立てしてくれた学校だぞ――――…行かないなんて言語道断だ!お前はアイツとは違うんだから!』
部屋の扉をノック――――と、言うより殴るような音にビクビクするくるみは…泣きながら『行きたくない…』と、訴えていた。
だが、扉は無情にも開かれ――――…父親と母親に引きずられながら…くるみは学校へ向かわされた。
『嫌なの――――行きたくないの…、私…私――――凄い虐められてて…』
車の中で何度も訴えるも…両親はくるみの話を聞いてはくれなかった。
『お前もあの出来損ない見たいに、引きこもるのか!許さん!』