🕯️悪夢の神様🕯️
第25章 救い出す定義
人の死というものは――――こんなにあっけなくて…
虚しいものなんだな……。
俺は、動かなくなったくるみちゃんを見上げ…ため息をついた。
『――――…、……えぇ…ええ…大丈夫ですよ…』
すると、廊下から誰かの声が聞こえてくる――――。
『間に合う――――!?見回りの先生か…警備のオッサンか!』
俺は、今の時点で救出されるのであればくるみちゃんは助かるのでは!?と、ビジョンの続きに期待を持つ。
――――これは…助かるかもしれない!
『ええ――――…貴方に、容疑が向かないように…ちゃんと配慮しますよ』
だが、その声の主が音楽室に現れた時に…俺は愕然とした…
『は?――――どういうこと…だ?』