🕯️悪夢の神様🕯️
第3章 新生活と下心
「いや///ほら――――…私…二度も…店員さんに…変なことを言って…るから…」
未來ちゃんは体育座りで膝小僧な額をつけながら…ボソボソっと話す。
――――うん、安定の声の小ささ!
たが、静かな部屋では――――俺も聞き取れる。
「あ~…強盗の時は“は?”って思ったけど、すぐに犯人来たじゃん?疑問とか思う前に対処しないとだったし――――…火事の時は……そうだなぁ……未來ちゃんが本当に必死に助けを求めていたから――――…疑わなかった」
未來ちゃんはゆっくり顔を上げ――――…少しビックリした顔を見せた。
「――――気持ち…悪いって……思いませんか?」
「なんで?必死な人間を気持ち悪いとか…俺はバカでも外道じゃねぇ――――!」
少し笑う未來ちゃんに///落ち着いた興奮が再び目を冷ましそうになる。
が――――…
岳さんの冷めたような…穏やかな恐怖の笑みが脳裏にサブリミナル効果のように写し出される。