🕯️悪夢の神様🕯️
第25章 救い出す定義
俺は女子高の校門前でウロウロする。
完全に怪しい人物だ!
で――――案の定…
「そこの…君――――こんな場所で何してるんだ!」
と、警備員に声をかけられる…
「あっ、いや――――えっと…妹の迎えに来たけど……待ち合い場所に来なくて”藤橋
くるみ “を読んで欲しいんだけど…出来ます?」
俺は、なるべく堂々と、兄ですけど――――っと言うスタイルで攻めてみた。
近いうちに…彼女の姉である未來ちゃんと、結婚し兄となるのだ…嘘ではない!
「は?――――兄?本当に?」
警備員の怪しむ視線に俺の背中は冷や汗が流れ落ちる。
――――ダメだ…超怪しまれてる!
「あれ?――――松原…さん?」
そんな挙動不審な俺に声をかけたのは……
爽やかな笑顔を向けこちらに歩いてる黒羽だった。
「あれ?未来教材の社員さんと知り合いか?」
黒羽は首から”未来教材“と言うスタッフ証書を下げ俺に向かって歩いてくる。
――――は?教材の社員?
「偶然ですね……ここには…何をしに?僕はこれから配達です」