🕯️悪夢の神様🕯️
第26章 悪夢の結果
「未來(みくる)ちゃん――――お前の事を…凄く…凄く心配してた………俺が嫉妬するくらいに…」
目の前の黒羽は目を見開き唇を噛んだ。
「――――なんで…生きてる?上田 四葉…」
「ヒッ――――!」
と、黒羽は息を飲むと…俺から距離を取り――――…車に駆け出す!
「待て!黒羽!」
「来るな――――来るな…来るな…、お前はなんなんだ!…あの人と同じ力?能力?…それとも…彼女と同じ力?だから一緒にいるの?
許せない――――許せない……彼女は私のものよ……お前なんかに渡さない…」
黒羽は…俺を睨み付け――――持っていた段ボールを俺に向かって投げつけた!
その隙に車に飛び乗り――――エンジンをかけ走り出す!
「は?ちょっと――――待て!」
俺は、走って逃げる車を追いかけようとするも…車に人間が追い付く訳もなく…
坂を猛スピードで下っていく車を見送る事しか出来なかった。
――――生きていた…
上田 四葉が…
生きていた――――…しかも、俺や未來ちゃんのような力を持った…
誰かと一緒だ――――。