🕯️悪夢の神様🕯️
第27章 【最終章】続く悪夢と現状維持
あれから2年…
もちろん俺たちの間にも…変化はあった。
「皇輝さん――――…部屋に…行こう?」
居間に向かう廊下で、俺の服の袖をクイッと摘み――――未來ちゃんはそう言う。
「///お、おう――――!もちろん…」
未來ちゃんは俺を…男として意識し始めている。
2年……出会ってから3年?
おめでとう!俺!!!
「――――新しいお笑いDVD借りてきたの!一緒にみよ!」
――――…ん…うん…はい…
だよねぇ~…
はい――――察しの通り…
俺たちの仲は全くもって…進展はしておりません!
いいんです!これでいいんです!
この何気ない距離感が…いいんです!
それに――――――――…
アイツの言葉が引っ掛かり…俺は周囲を気にしている。
“彼女は僕ものだ…誰にも渡さない”
名前を変え、性別を変え――――…
『復讐コンサルタント』に属してまで…未來ちゃんを手に入れようとした…
元…同級生の…上田 四葉――――。