🕯️悪夢の神様🕯️
第3章 新生活と下心
少し寂しいが――――…同じ空間にいるだけで幸せな俺はなんでもいいのだ!
「了解――――じゃぁ、未來ちゃんはゆっくり目を閉じて――――昭明は…弱にしとくね…無理だったら早めに言ってね?――――…ん?未來ちゃん?」
昭明を弱に設定し、未來ちゃんに確認すると――――…すでに寝息が聞こえる――――…
「おぅ?もう――――寝たの?いやいや…本当に不眠症なのかい?」
俺の布団を枕に…スヤスヤ寝ている未來ちゃんは――――本当に寝ることを怖がっている人間には見えなかった。
しかし、カサカサと世話しなく動く手が…安眠を妨害しているように見えた。
でも…その手は…何かを探しているようで――――俺はその手をソッと握った。
すると、世話しなく動いていた手は俺をキュッと握り…安心したのか動かなくなった。