🕯️悪夢の神様🕯️
第3章 新生活と下心
「――――未來ちゃんが…あんなにぐっすり寝てる所を見たの……実は初めてなんだ…」
「は?――――いやいや~…」
俺は、美希さんと岳さんの大袈裟な言い方に「冗談でしょ?」と、とぼける――――が、二人と自分の間に見えない…微妙な空気が流れ…
「マジで?」
と、なんとも情けない声がでた。
「――――だって…未來ちゃん昨日も…俺の膝枕で寝てましたよ?」
俺は、寝れずに苦しんでいる未來ちゃんを見ていないから…何とも言えないが…確かに昨日も寝ていた。
「――――え?昨日も?嘘――――…予知した後で?」
「そ~いやぁ…店長と一緒の時や…火災現場の時は隅で縮こまって…ましたね…」
確かに――――俺と一緒じゃないときは、一言も喋らず、身を縮こませ隠れるように日陰にいた…。