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🕯️悪夢の神様🕯️

第3章 新生活と下心


「じゃぁ…悪いこと…とは?」


俺は、二人を前にゴクリと生唾を飲む…。



「――――寝なくても、“予知”出来てしまう…って…事」


ゾクッとした――――あの、せっかちで声の高い美希さんが…俺を真っ正面から見据え……


低い声で告げたのだ。



「――――寝なくても…」



「今まで――――昼寝の時は…夢を見ないらしく…多少なり安心して昼寝をしていたんだ。
 長くて10分の睡眠は十分じゃないけど……未來ちゃんにとっては貴重な10分だったんだ…」


「――――はあ…」


俺は、さっきも聞いた内容に“何処が悪いことなんだ?”と、頭をひねる。


「だからね…夜の睡眠時に予知してしまうから……夜寝ずに…昼寝で何とか…生きてきたの!でも、寝なくても予知が出来てしまったら――――あの子は……日中も…寝られないんじゃない?」


――――確かに!未來ちゃんは昼間…ヨロヨロしてはいたが…寝ていない?


“日中は起きている”が基本の俺としては…普通の事だったが――――夜寝れない未來ちゃんにとっては…辛かったのか?




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