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みせてあげるね。

第1章 上司


「ちょっとコンビニ寄ってもらえます?」

女の子が運転手さんにそういうと近くのコンビニに停まった。

「ごめん、ちょっとトイレと買い物してくる!!!」

そう女の子が言うと小谷さんも車を降りて

「俺もタバコ。加藤ちゃん、ついてきて話し相手になってよ」

と白々しく言う。
いつの間にかつないだ手は離されており、車のドアを開けたまま手招きをされたので吸い寄せられるようについておりる。

コンビニの外の隅の方でタバコに火をつける小谷さんを横目にまだドキドキしている心臓を落ち着かせようと深呼吸して問う。

「なんで手をつなッ」

最後まで言葉を言う前に唇と唇があわさる。

「!!」

口の中にタバコの香りが広がる。

「んっ・・ん・・」

角度を変え何度も深く口づけをかわす。
服をぎゅっとつかみ、なすがままに受け入れる。
唇が離れると耳元で

「あとでここに戻ってきて」

そういうと、ちょうどコンビニから出てきた女の子に

「俺、ここから家近いから歩いて帰るわ!!!ふたりとも気をつけて」

と言って手を振り去っていった。

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