
みせてあげるね。
第7章 マッサージ 複数編
ーーーーー1時間後
バチバチに決めたともみと一緒に待ち合わせ場所に向かう。
「ちなみに、ナンパしてきた方はどっちなの?」
「左側の写真の人だよ」
「いがーい!!青年みたいな顔してるのに!
ま、私のタイプは断然こっちだけどね」
写真の右側を指差すとルンルンと楽しそうに歩いている。
待ち合わせ場所に到着すると、大野さんがこちらをみて手を振る。
「遠くなかった?」
ニコリと微笑まれときめく。
今朝までこの人と一緒にいたんだ・・・
「大丈夫です。ホテルから近かったので」
ちょっと顔が赤くなってしまう。
グイッグイッとともみに服を引っ張られハッとする。
「こちら!私のお友達です!」
「はじめまして。僕は大野大樹(おおのだいき)と言います」
あ、大野さん【僕】に戻ってる・・・
「はじめまして。あかりの友達の白石(しらいし)ともみです。もう一人の方のお姿がみえませんけど・・・」
キョロキョロと見渡す。
確かにさっきからもう一人の姿が見当たらない。
「よろしく。
あいつなら、さっきコンビニに寄るって言っていたのでそろそろ来ると思いますよ」
大野さんもキョロキョロすると、遠くから写真の人物が近寄ってきた。
