
みせてあげるね。
第7章 マッサージ 複数編
「ごめんごめん!
おまたせ。ふたりともとっても可愛いね。
俺は伊藤(いとう)じゅんき。よろしくね」
手を前に差し出され
「私は白石ともみです。よろしくお願いします」
ともみが手を握ってくれた。
「私は加藤あかりです」
自己紹介が終わると4人で遊びに出かけた。
昨日歩き疲れたと言っていたのを覚えていたようで、案内してくれる場所は交通機関を使って足に負担のないところに連れて行ってくれた。
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「あーーー、楽しかったー!」
手を上にあげググっと体を伸ばすと、ともみは満足そうに言った。
「この後、晩ごはん食べて、お酒でも飲みに行こうかと思ってるんだけど、どうかな?」
大野さんの提案に、ともみは手を顔の前で合わせて
「ごめん!私、22時からマッサージ予約しちゃった!!
だから晩ごはん食べたら私は先に帰るね〜
三人で楽しんで!!」
「えっ、そうだったの!?」
私もきいていなかったので驚いた。
「あかりが気持ちよかったって言うから、私も行きたくなっちゃって」
「へぇ、気持ちよかったんだ」
大野さんが意味深な顔でこちらをみてくる。
「う、うん!マッサージ!!とってもよかったんだよね!」
マッサージ、を強調して言う。動揺しまくっているがともみもじゅんき君ももう聞いてはいなかった。
