テキストサイズ

一緒に●にませんか?

第38章 42日目。

人慣れしている彼に上手いように話されているだけではないのか。

そんな考えがぐるぐる回っているうちにランチを終えてしまいました。

〈ごちそうさまでした〉
『いえいえ、約束でしたので。』
〈僕の家来ますか?ビール飲む?飲みましょう!まだ帰らなくていいでしょ!〉

そう言うと彼は私の手を引きました。



ここの界隈はまずいなぁ…



同じ業界の人には二人とも顔が利くし、特に私は知り合いが多い。
こんなところでこんな距離に居るのは、リスキーすぎる。

そんな考えにきづいたのか、しばらくすると手を放しました。

〈彼氏さんとは手繋いだりするんですか?そういうのしなそうなんだけど〉

どれだけ冷たい人間に思われているんだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ