
がーるず・らぶ 里美と結の場合(R18)
第2章 現実はきびしいったら!
「わたしは、こんなところで、なにを、して、いるんだろ?」
かちかちかち
かちかちかち
かちかちかちっ
私はトルクレンチを動かすタイミングに合わせながら、感情を込めない言葉を呟いた。
「何言ってるんだ、お前?」
ふいぃぃぃん
ふりゅりゅん…ぶるるるっ…かっっ!
エアインパクトでネジを締めながら兄貴が怪訝そうな顔でこちらを見る。
「見ての通り、工業用作業ロボアームの組み立ての最中だろうが」
「そんな事は分かってるわよっ!」
かちかちちっ!
言葉終わりの良いタイミングでトルクレンチがネジを締め付け終えた感触が右手に伝わって来る。
ふぅっ…と小さく息を吐き、ネジ締め道具を右の脇にある作業台に置く。
「私が言いたいのはそういう事じゃなくて……」
今、私は、兄貴と一緒になって、知らない工場に出向いてロボットアームを組み立てる作業をしているんだけれども……
さっきまでのドラマを予感させる話はどうなったか、だって?
それが気になるのは兄妹のこの人も同じだったらしく……
詳しい話は兄貴にはしていない。
ただ、“いきなりフラれた”とだけ。聞かれた私はポツリと一言口から絞り出した。
「……そうか。そりゃあ、しゃあない(仕方が無い)か」
その時の兄貴は、こちらを見ないでただそう言うと、私の頭を優しくわしゃわしゃとなでた。
その流れから、この今の私の置かれている状況に、どうつながるの?!
おかしいでしょうが!
かちかちかち
かちかちかち
かちかちかちっ
私はトルクレンチを動かすタイミングに合わせながら、感情を込めない言葉を呟いた。
「何言ってるんだ、お前?」
ふいぃぃぃん
ふりゅりゅん…ぶるるるっ…かっっ!
エアインパクトでネジを締めながら兄貴が怪訝そうな顔でこちらを見る。
「見ての通り、工業用作業ロボアームの組み立ての最中だろうが」
「そんな事は分かってるわよっ!」
かちかちちっ!
言葉終わりの良いタイミングでトルクレンチがネジを締め付け終えた感触が右手に伝わって来る。
ふぅっ…と小さく息を吐き、ネジ締め道具を右の脇にある作業台に置く。
「私が言いたいのはそういう事じゃなくて……」
今、私は、兄貴と一緒になって、知らない工場に出向いてロボットアームを組み立てる作業をしているんだけれども……
さっきまでのドラマを予感させる話はどうなったか、だって?
それが気になるのは兄妹のこの人も同じだったらしく……
詳しい話は兄貴にはしていない。
ただ、“いきなりフラれた”とだけ。聞かれた私はポツリと一言口から絞り出した。
「……そうか。そりゃあ、しゃあない(仕方が無い)か」
その時の兄貴は、こちらを見ないでただそう言うと、私の頭を優しくわしゃわしゃとなでた。
その流れから、この今の私の置かれている状況に、どうつながるの?!
おかしいでしょうが!
