テキストサイズ

がーるず・らぶ 里美と結の場合(R18)

第2章 現実はきびしいったら!

「里美、メカが好きなんだから初めっから俺んところで働けば良かったんだよ。ガキの頃から道具を使うの上手いし」

「そんなの、嫌」

 機械油のニオイがする女のコなんて、好きな男性は少ないに決まってる。
実際、兄貴の仕事を手伝う事になってから一週間……日に日に自分でそれを感じるようになっていた。

 二月前までは好きな香水の香り、部屋のアロマにこだわったり、流行りのネイルをチェックして……
お気に入りの服、色々なコーデ……。
そんなモノを気にしながら生活していたのに。

 今はポニーで髪をまとめ、汗で崩れてしまうからナチュラルメイク……いや、リップをするだけに等しいほぼすっぴんで、色気も可愛さも全く無い作業重視仕様のツナギ服姿の私。

 軍手をはめたり脱いだり激しいからネイルコーデなんてとてもじゃないけど気にしていられないし。


 高校や大学の友達に、今の私の姿なんてとてもじゃないけど見せられ無かった。




 そんな私の前に。


突然あの子は現れたんだ。

 

ストーリーメニュー

TOPTOPへ