
がーるず・らぶ 里美と結の場合(R18)
第12章 結の記憶
「センパイ、ごめんなさい。シーツ、よごしちゃって……」
さっき結がイッた時の“潮”だけど…。
結が頑張ったおかげで大半は投げ置いたタオルに吸い取られ、事なきを得ていた。
けどね。
どのみち、私も結も愛液垂らしまくって感じてたんだもの。
あちこち濡れて、シミになってるのは間違いなくて。
シーツは洗濯確定です!
だから、ね?
「気にしなくても大丈夫!ただ、次からはバスタオルか、何かを敷いて置かなくっゃ、だわ♪」
抱きついている結の頭を優しく撫でながら、私はくすっと笑った。
……それに、夜は長い。
身体だって、まだ熱い。
……つまり、まだ“ヤル”かもしんないから(笑)
それは、さて置き。
私は、以前から彼女に聞いてみたい事があって。
こんな関係になったからこそ、あらためて確かめておきたいと思う。
私にとっては、とても大切なコト。
それは……
「・・・ねぇ?結……」
「はい?先輩」
「私を……好きになった理由、教えてくれないかな?」
「そんなの、“先輩だから”に決まっているじゃないですか」
「……女子高生の時から、ず〜っと聞こうと思っていた事なの」
覆い被さったまま、私の胸に顔を埋めたままの結の頭を、両手で優しく挟み。
彼女と視線を合わせる。
この、琥珀色の綺麗な澄んだ瞳に。
あの時、講堂会館の裏に呼び出されて、衝撃的だった告白を受けた時。
この瞳に見つめられた時から、私の中での
《女性同士の恋愛》という
大きな、私にとっては、とても大きな。
テーマとの闘いが始まったのだから。
「どうして?
どうして私みたいな奴を、好きになってくれたのか……。
私、知りたいの。
貴方の・・・結の……本当の気持を」
結は初めはきょとんとしていたけど…。
「はい」
私の胸の中を察したのか、彼女は私の唇に軽くキスすると、ゆっくり話し始めた。
