
がーるず・らぶ 里美と結の場合(R18)
第3章 再会
「……ナニしてんだ?お前……」
「いや、まあ、ちょっと」
そそくさと拾い上げたロボットアームの部品の空箱を頭から被ろうとした私に兄貴が声をかける。
「何か足りない部品でも見つけたのか?気が付かなかったが……」
「いえ。そおいうわけではなく」
兄貴は私が箱の底に小さな部品を見つけたとか思ったのだろうか。
だが、本当にそうなら今組み上げているロボットアームをバラしてイチから組み直す、なんて大変な事態に発展してしまう。
だけど、
「結に気付かれたくないから」
……なんて事を言う訳にもいかないのでダンボールを床に置くと、今度はロボットアームの向こう側……つまり兄貴の足元にうずくまるようにして隠れようとした。
「……足元に何か落としたのか?気が付かなかったが……」
「いえ。そおいうわけぢゃないからきにしないでちょおだい」
「里美、セリフが棒読みだぞ」
「はい。お弁当お持ちしました。
社長のがチキン南蛮海苔弁当特盛。新人アルバイトさんのがハンバーグとサラダのレディースセットでしたよね?」
店の名前がデカデカとプリントされているであろうレジ袋をかさかさと音を立てながら確認を取ると、結は兄貴に弁当を手渡した。
「……あれ?新人さんは?」
「そこで何か探しものしてるみたいだから、弁当は俺が預かっておくよ」
(ナイス!兄貴)
たぶんキョロキョロしながら、もう一人いるはずのアルバイトの所在を確認しようとしているであろう彼女に
(この位置からだと私は彼女の様子は確認出来ないので、予想口調なのはごめんなさい)
上手く状況説明してくれた兄貴に、私は思わずガッツポーズをとった。
ごぉんン!
「ふぎゃん!」
ガッツポーズをとってまで喜んだバチが当たったらしい。
見事に肘を強打した私は、シッポを踏まれたネコみたいな悲鳴を上げながら顔を上げてしまった。
「……あ゛」
「……あっ☆」
彼女と、目と目が合ってしまった。
「いや、まあ、ちょっと」
そそくさと拾い上げたロボットアームの部品の空箱を頭から被ろうとした私に兄貴が声をかける。
「何か足りない部品でも見つけたのか?気が付かなかったが……」
「いえ。そおいうわけではなく」
兄貴は私が箱の底に小さな部品を見つけたとか思ったのだろうか。
だが、本当にそうなら今組み上げているロボットアームをバラしてイチから組み直す、なんて大変な事態に発展してしまう。
だけど、
「結に気付かれたくないから」
……なんて事を言う訳にもいかないのでダンボールを床に置くと、今度はロボットアームの向こう側……つまり兄貴の足元にうずくまるようにして隠れようとした。
「……足元に何か落としたのか?気が付かなかったが……」
「いえ。そおいうわけぢゃないからきにしないでちょおだい」
「里美、セリフが棒読みだぞ」
「はい。お弁当お持ちしました。
社長のがチキン南蛮海苔弁当特盛。新人アルバイトさんのがハンバーグとサラダのレディースセットでしたよね?」
店の名前がデカデカとプリントされているであろうレジ袋をかさかさと音を立てながら確認を取ると、結は兄貴に弁当を手渡した。
「……あれ?新人さんは?」
「そこで何か探しものしてるみたいだから、弁当は俺が預かっておくよ」
(ナイス!兄貴)
たぶんキョロキョロしながら、もう一人いるはずのアルバイトの所在を確認しようとしているであろう彼女に
(この位置からだと私は彼女の様子は確認出来ないので、予想口調なのはごめんなさい)
上手く状況説明してくれた兄貴に、私は思わずガッツポーズをとった。
ごぉんン!
「ふぎゃん!」
ガッツポーズをとってまで喜んだバチが当たったらしい。
見事に肘を強打した私は、シッポを踏まれたネコみたいな悲鳴を上げながら顔を上げてしまった。
「……あ゛」
「……あっ☆」
彼女と、目と目が合ってしまった。
