
がーるず・らぶ 里美と結の場合(R18)
第16章 現実は、まだまだ厳しい、かもね?
「はあ、はあ、はあ……」
「はあはあ…っと、なんとか、…」
パタパタ走る足音や
何処へ行った?!手分けして探すわよっ!
などと追手側のお決まりを、飛び込んだお店の物陰でどうにかやり過ごし
お互いに顔を見合わせてあはははっと二人で笑った。
「あら?先程のお客様?」
「あらら。ここはさっきの……」
店員さんと結が顔を見合わせて会釈する。
ん?ココって……フォトスタジオじゃん。
こんなところ、覗いたかしら?
「ほら、先程御手洗いに行きましたよね?その時、仲良く歩いていた私達を見ていたらしい店員さんが、先に御手洗いから出てきた私に声をかけて下さったんですよ?」
「説明的な台詞、ありがと☆結」
「どうですか?お二人共、絶対に写真映えすると思いますから」
え〜…写真……?(汗)
あまり、それにはいい思い出とか、無いんだけどなぁ・・・。
「コチラから申し出た事ですしぃ……御写真、飾らせて頂けるんでしたらお代は頂きませんので…どうでしょう?おひとつ、記念に・・・」
この店員さん、粘るねぇ…。
「先輩。私・・・写真、欲しいな♡」
・・・・・・う〜ん…。
ま、まあ……ダダだって言うなら、ま、良いか☆
私も結の可愛い写真、見てみたいしね♪
