
みせてあげるね。2nd
第1章 旅行
移動するのに公共機関を使うよりレンタカーの方が楽だと判断した私はホテルを出たその足で車を借りに行き、鍾乳洞までノンストップで走らせた。
「結構こわい、かも・・・」
受付を済ませると、目の前にみえるのは永遠と下まで続いているのではないかと思うくらい長い階段があった。
しかも中は薄暗く手すりを持っていないと落ちてしまいそうだ。
ゆっくりゆっくり慎重に降りる。
幸い、前にも後ろにも人はいないからのんびりと行くことにしよう。
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「涼しいー」
階段を下まで降りると中はとても涼しかった。
案内の通りに足を進める。
途中、先の人に追いついたり、後から来る人に追い抜かれたりしながら幻想的な風景を眺める。
