
みせてあげるね。2nd
第2章 幼馴染
ーーー樹sideーーー
今日もあかりの家で宿題を済ませた。
こうでもしないとあいつと一緒にいれないからな。
自分の部屋で先程済ませた宿題を広げていると1冊教科書がないことに気がついた。
おそらくあかりの部屋で宿題をしたときに忘れたのであろう。
俺は悩んだ。
明日の朝早めに行って受け取るべきか、今から戻って受け取るべきか・・・
悩んだ結果。
あかりの家の前に来た。
取っ手に手をかけると、回していないのにドアノブが回った。
すると中からあかりの母親が出てきて
「あら、樹君また来たの?」
「あ、はい。教科書忘れて」
あはは、と頭を書きながら笑うと
「私、これからお買い物してくるから中から鍵かけといてもらえる?あかりは部屋にいるわよ」
「気をつけて〜」
そして鍵をガチャン、と閉めると部屋へと向かった。
