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―短冊に託したプロポーズ―

第1章 ―短冊に託したプロポーズ―




 待ってくれ……。


 まだ理沙のそばにいさせてくれ。


 結婚をしてから叶えたくなった、『もう一つの願い事』が……まだ叶っていないんだ。


 なぁ。どうせ俺は、次の七夕まで生きられないんだろ? だったら、前倒しして叶えてくれたっていいだろ。


 理沙を、一人にしたくはないんだ。



 だから……頼むよ……。


 どうか……


 どうか……


 まだ、理沙のそばに……







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