先輩!彼氏にしてください!
第8章 危険人物
∝─── ほのかside ───∝
突然の異物感に目を見開いた私は、驚いて谷川くんの両肩を掴む。
「…………キツいですねっ……。指が取れそうです」
谷川くんの言葉から、指を入れられたんだってことが分かった。
それ以上はもうやめてと言いたいのに、息をするのも苦しいせいで言葉も出ない代わりに涙が溢れる。
すごく今、汚い顔をしている気がして、顔を逸らそうとすると谷川くんは再び私の唇を塞ぎ舌を絡めてきた。
「っっ…んっ…ぁっ…」
このキスのせいで、いつも頭がふわふわして判断が鈍ってしまう。
同じく苦しそうに顔を歪ませながら唇を離した谷川くんはそのまま私のことを片手で抱き寄せ、耳元で優しく囁いた。
「……キスするともっと下が締まりますね…っ」
「……っ…」
「っ……また締まった」
そう言いながら、谷川くんは私の中に入れている指をグリグリと動かし、刺激を続ける。
むず痒いような、もどかしい感覚に、声が漏れるのを必死で抑えようと頑張るけどどうしても声が漏れてしまう。
谷川くんがうちに来た時と同じ。
何かが私の中で猛烈に押し寄せてきている。
「イキそう…ですか?」
「分かんなっ…あっ…」
「……ほのか先輩は…誰にでも…こうなるんですかっ…」
そう小さな声で呟いた谷川くんは、また苦しそうな顔をしながら、刺激を続ける。