ぼんやりお姉さんと狼少年
第36章 役立たずな言葉、饒舌な体*
それじゃ、なんなの。 首を傾げてその理由を急かされて目を逸らし気味に言う。
「あなたにされることなら何だって感じちゃうってこと」
って、みなまで言わせないでよ恥ずかしい。
とその瞬間、ジュンってそこが濡れたのが分かった。
「……っ」
「えっ」
その熱さにちょっと驚いて、視線を戻すと私の頭の反対側の脇に肘をついて、額の辺りを手で抑えてる琥牙。
「……最中に止めて、そういうの。 今少し漏れた」
この人って、自分は差し置いて言葉責めに弱いのね?
「ん……で、でもまだ…その、大丈夫?」
そしたら額から外した手を私の背中に回し、悪戯っぽく目を細めて見詰めてくる。
「…っ…ぁあ…あん」
一応の心配はすれども、それに限っては杞憂らしい。
ぐうっと膨らんだ性器を中で押し付けて主張する。
「もちろん────────…」
「……琥牙……ねえ私、琥牙の子供が欲しいよ」
実は私、避妊を止めるタイミングに迷ってた。
彼の頬に触れながらそう言うと、彼は少し目を見開いてから、私の肩に顔を伏せてありがとう。 と小さく呟く。