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僕達の日常-血始し編-

第3章 ~幼馴染との再会~

「郁君って今、1人?」

「今日は友達らと来てて、今は友達は別のコーナーにいるよ」

そう言うと、夕陽君は少し考え込んで口を開く。

「郁君、明後日会えるかな?」

「会えるけど…。」

「明後日、事情を説明して欲しいんだ」

「……うん、わかったよ…。」

僕が頷くと、夕陽君の表情をパアッと明るくなる。

「郁君、ありがとう♪」

「夕陽君は、優しくて良い人だよね
手紙とかもずっとしなかったのに、僕に対して今も優しく話してくれるし」

そういう、明るくて優しいところは変わってない。

「あはは、気にしてないよ♪
郁君達にも何か事情があっただろうし、それに僕は郁君の事―――――」

そう言いかけた時、夕陽君は途中で口を閉ざす。

「夕陽君?」

「何でもないよ!
それじゃあ、また明後日ね~♪」

「うん
夕陽君、ばいばい」

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