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僕達の日常-血始し編-

第5章 〜不良集団〜

「ん?」

学校を出て歩き出してから、少し経った時。

前方から、ガラの悪そうな連中が歩いて来るのが見えた。

「……チッ」

「えっ?」

連中の方を険しい表情で見ながら、小さく舌打ちする南君を見て少し驚く。

「おい、高山!!」

連中の1人が、僕達に向かってそう叫ぶ。

「えっ?」

「高山?」

「誰だ?」

突然の出来事に、僕と俊樹君と数多君は混乱する。

「おい、無視してんじゃねえよ!」

「高山、てめぇなに学生服なんか着てんだ?」

「変装のつもりか!?」

連中の視線の方へ向くと、奴らは南君を見ながら叫んでいたのがわかった。

「……。」

南君は、無言のまま連中の方を見つめている。

「おい、誰かと勘違いしてねえか?」

「コイツは、江戸川南
高山って名字じゃねえよ」

俊樹君と数多君が、不良連中にそう言うと奴らの表情に苛立ちが募っていく。

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