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僕達の日常-血始し編-

第5章 〜不良集団〜

「これだけの人数相手に、お前ら2人だけでやり合おうってのか?」

「関係ねえんだから、引っ込んでろよ!」

「いや、もう面倒くせぇから全員ボコボコにしちまうぞ!」

不良連中は一斉に、僕達に向かって駆け出す。

「数多、行くぞ!」

「おう!」

俊樹君と数多君も、同じく不良連中に向かって駆け出して戦闘態勢に入った。

「はああ!」

「ぐあッ」

「せいあ!」

「がッ」

先ずは、俊樹君が連中の内の2人をそれぞれ上段回し蹴りと後ろ中段回し蹴りで倒す。

「うらあああ!」

「ふッ」

数多君は、連中の1人の拳をかわしてその右手首を左手で掴んだまま、相手の右手を下に引きつける。

腕が交差する形になり、身動きが取れない相手の顔面に裏拳を叩き込む。

「ぐああッ」

相手は、顔面の両手で押さえながらその場に倒れた。

今の技って、拉手(ラプサオ)って名前だっけ。

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