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僕達の日常-血始し編-

第5章 〜不良集団〜

「俊樹君、危ない!」

僕は、自分の鞄を地面に放って急いで俊樹君の元に駆け出す。

「てめえら、許さねえええ!」

「なッ!?」

俊樹君が振り返るのと同時に、起き上がった不良は手に持ってる小型ナイフを横に振るう。

「俊樹君!」

咄嗟に、僕は俊樹君を突き飛ばす。

「郁!?」

僕に突き飛ばされ、驚く俊樹君ーーーーーだが。

「が、はッ…!」

「「郁!!」」

「郁君!!」

不良の小型ナイフの刃が、僕の首の頸動脈を切り裂いて傷口から勢いよく鮮血し始め、その場に倒れると同時に僕の意識ならなくなった。

ー俊樹視点ー

「おい、郁!郁!」

「郁!嘘だろ!?」

「郁君!」

俺達が、必死で呼び続けるが郁が目を覚ます事はなかった。

「郁君!」

南が、郁の脈を確かめたのか涙を浮かべながら、首を横に振った。

「郁君、死んでる…。」

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