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僕達の日常-血始し編-

第5章 〜不良集団〜

「嘘だろ…!」

「郁…!」

俺のせいだ…!

俺を庇ったせいで、いや…!

俺が、カラオケに誘ったせいで…!

俺が、俺が…!!

「くそッ、邪魔しやがって!」

郁を殺した不良が、苛立ちの眼差しを郁の死体にむける。

「テメぇ…!」

そうだ、コイツが郁を…!

コイツが、郁を殺した!

コイツが郁を!郁をおおぉおおおおおッ!!

「……。」

俺は、無言で立ち上がる。

「俊樹?」

「俊樹君?」

俺の様子を見守る、数多と南。

「あぁ?なんだよ?」

怪訝そうに、俺を見る不良。

「……クソ野郎がっ!」

お前だけは…!

お前だけは、絶対に許さねぇ!!

……ろしてやるッ、殺してやるッ!!

よくも、郁をッ!!

「テメぇだけは、絶対に許さねえ!!
ぜってぇ、殺してやるッ!!」

俺の中で、奴への殺意と憎悪が限界に達する。

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