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僕達の日常-血始し編-

第5章 〜不良集団〜

「コイツだけはッ!」

「俊樹!」

俊樹が、小型ナイフを不良の首元に振り下ろそうとする。

パァンッ

「ぐぁッ!?」

「なんだ!?」

突然鳴り響いた銃声と同時に、俊樹の手から小型ナイフが弾け飛ぶ。

「……。」

「南…?」

銃声した方へ振り向くと、無言のまま南の両手には拳銃が握られていた。

その拳銃の銃口から、煙が吹いている。

つまり、南が拳銃を発砲したのだ。

「南、いったいそれなんなんだよ!?」

訳がわからないと混乱しながら、南に叫ぶ俊樹。

「南、その拳銃は…?」

俺も動揺しながらも、南に拳銃の事を質問する。

「拳銃については、黙秘権を行使させてもらう」

南の視線は、郁の遺体へ向けられる。

「はぁ、結局はこうなってしまったのか…。」

悲しそうな表情を浮かべながら言う南。

「南、それってどういう意味だ…?」

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