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僕達の日常-血始し編-

第5章 〜不良集団〜

南の視線は再び、俺と俊樹の方へ戻る。

「"今回もまた、郁君が死ぬ結末"を迎えてしまった」

「「えっ?」」

「ただ、それだけの事だよ
まぁ、きみ達に言ってもわからない事だけど」

そう言いながら、片手に拳銃を持ち替えて自分のこめかみに銃口を近付ける。

「おい、南!」

「お前、何するつもりだよ!」

「何って、もう"この世界"には用がないんだよ」

南は、もう片方の手で自分の胸ポケットから、ビー玉サイズの赤い玉を取り出す。

「もう、何度目だろうね
"あの人から貰ったこの玉の力"を使うのは」

「南、お前さっきから何言ってんだ…?」

「南、いったいお前は何者なんだ…?」

俺も俊樹も、さっきから南の様子に訳わからない状態だ。

「それも、今はまだ答えるつもりはないよ
いつか、"別の世界"で打ち明ける機会が訪れた時にでもね」

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