テキストサイズ

僕達の日常-血流し編-

第2章 〜打ち明ける過去〜

夕陽君だけじゃなく、おじさんとおばさんも"あの事件"のニュースを見て、ずっと心配している事を教えた。

「そう…。」

複雑そうな表情を浮かべるお母さんに、僕は意を決して言う事に決める。

「夕陽君に、明後日会って"あの事件の真相"を教えてほしいって言われたんだ」

「ッ!?
それは駄目!」

「夕陽君は、僕達の味方だって言ってくれた」

僕は、その言葉を信じたい。

「夕陽君も周りと同じだったら、今後会わないし連絡もしないよ」

「……わかったわ」

「ありがとう」

夕陽君に、"あの事件の真相"を教える事が正式に決まった。

◇天王寺ホテル4階・403号室◇

-夕陽視点-

「早く、明後日にならないかな…。」

今日の昼過ぎ。

日本橋のアメニイトで郁君と、再会した時の事を思い返す。

「郁君、元気そうで良かった」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ