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「郁君までぇ…。」

ショックを受けつつ、夕陽君は筑紫君を剥がそうとする行動を辞めようとしない。

「おいおい、有里
嫉妬深いのと独占欲強いのは嫌われるぞ」

「俺達と郁は、友達なんだ
外国では、友達同士のハグは普通なんだぞ」

翔君と剣君が、有里君を論す。

「ココは、日本だよ！」

有里君は、筑紫君を引き剥がすと僕を抱き締める。

「あぁ～、郁君の抱き心地は最高～♪」

僕を抱き締める事が出来て、ご満悦の有里君。

「このままずっと、抱き締めていたいよ～♪」

僕は、頬をスリスリしてくる有里君の背中を何度か軽く叩く。

「有里君、そろそろ飲み物取りに行きたいよ」

「郁君、ゴメンね」

有里君のハグから開放された僕は、有里君と一緒に飲み物を取りに行き、２０５号室に戻って椅子に座る。

ちなみに、有里君は僕の隣に座った。