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この夏、君に溺れた

第6章 夢の終わり

先生は大人で。

私はまだ子供で。


私も先生もお互い、もっと似合う人が現れる。

そう思ってた。


「芽依。もしまだ一緒にいられる可能性があるんだったら、別れたくないって、はっきり言った方がいいよ。」

「美羽ちゃん……」

「なかなか現れないと思う。そこまで溺れる相手って。」


そこで講師の先生がやってきて、美羽ちゃんとの話しはそこまでになった。

「今日は夏休み最後の授業と言うことで、今までの復習テストをします。」

ええ〜〜!と言う、生徒からの声が上がる。

「まあまあ。そんなに難しいものじゃないよ。夏休みの間どれだけ力がついたか、みるだけだからさ。そうだ。これから10分間、テキストを見直す時間にしよう。それだったらいいだろう?」

渋々返事をして、銘々にテキストを開いていく。


私も同じように、塾のテキストをパラパラと捲った。

そしてあるページで、手が止まった。

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