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双龍の嫁

第4章 双龍の嫁


風龍が膣口に逞しい下腹を押し付ければ、わたしの花びらの隙間から愛液がしたたり、それを円滑剤にしてまた水龍が力強い侵入を繰り返します。

気をやりっぱなしだとこちらもきつい。 そんな水龍の忠告があったにも関わらず、わたしは幾度となく絶頂の波へと押しやられました。

けれどもそれはわたしだけではなく、夫たちも同じようで。
最中に、どちらともなく熱い体液が注がれるのを感じました。
注がれても、彼らはそれを止めません。


『止められるはずがない』


そう言った風龍の言葉どおり、わたしとの交わりの中でますますと彼らは美しく優美に、猛っていくようでした。


ああ、でも。

こんなにも淫らな行為によって、わたしはぼんやりと感じまた涙しました。


「沙耶。 愛しているよ」


「お前の永遠は私たちと共にあろう」


龍の夫たちは、なんどもそんな言葉をわたしに落としてくれました。

この世のものとは思えない、尋常ではない享楽が包むこの狭い小屋の中で。
自分は双つの龍の花嫁になれたのだと、わたしはあらためてそう思いました。



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