双龍の嫁
第4章 双龍の嫁
「もう滴るぐらいに溢れているのが分かるかい? お前がこんなに淫らな体になったのはなぜだろうね……」
そんなことは問われずとも、二人の夫のせいです。
とはいえ、まだそれほどはお腹が目立っていないとはいえども、こんな時でも過敏に反応を返してしまう自分に羞恥を感じてしまいます。
それと同時に、コツンコツンとわたしの体内の二箇所から、じんわりとした快楽の種が芽吹き出してきました。
たまにはこうして、しるしたちにもちゃんと栄養を届けてあげないとね。 そう言って、水龍はわたしを抱き込みながら、膝の上に私を乗せて水際に座りました。
静かな湖畔の水面には、彼に抱かれているわたしが映っています。
「沙耶、このまま足を大きく広げてごらん。 ここの周りには誰もいないし、恥ずかしがることはない」
水龍の話し方はいつも穏やかでゆったりとしたものですが、おそらくわたしだけではなく、なぜだか周りのものをその通りに動かす力があるのです。
そしてわたしはその通りに、おずおずと両脚を開きました。
「さて、さきほどの続きだが。 そうそう……私たち四龍の話だね」
今ここでこうしている状況とは全く関係のない内容をまた彼が話し始め、そして水龍の手がわたしの足の間に伸びて、女陰の両側をくぱっ、と広げてきました。
「あ…やっ…」
「今日は風が穏やかなせいか、水が澄んでいる。 お前のこれが濡れて光っているさままでクッキリと映っているね。 美しいと思わないかい?」
身動ぎをするも、こうやって夫に囁かれているとわたしの体からは余計な力が抜けていきます。
水鏡の中では、自身の赤く開いた恥肉が、ひくひくと蠢いている様子まで見て取れました。
「あんなに風龍のものを受け入れていても、お前の後ろと同じに、入り口は狭まっているのだね。 ここから出て来るであろう子は、沙耶。 風龍だけのものではない。 私たちは四つでひとつ。 つまり、四龍の子でもあるのだ」