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騎士様は私のボディーガード

第6章 騎士様、二人はお別れです

『ごめん、ウラユ……いきなりあんなことをして』



俊輔さんの言葉にウラユは頭を左右に振る。



「ううんっ……シュンスケの気持ち、嬉しかったよ!」

『ウラユ……』

「でも……でもね、私たち……生きる世界が違うじゃない? 私はいつか元の世界に帰らなきゃいけないし」



それを聞いて私の胸がチクリと痛む。



「だから私……自分に言い聞かせてたの、シュンスケを好きになっちゃいけないって」



ウラユは悲しそうな表情を浮かべる。



『ウラユ……だったら俺がっ……!』

「駄目っ!」

『!』

「駄目だよ、シュンスケ……。シュンスケはこの世界でやらなきゃいけないことがあるでしょ?」

『仕事ならなんだって……!』

「そんなこと言わないで、シュンスケ。シュンスケがいなくなったら、あのおばあちゃん、一人になっちゃうよ」

『!』

「おばあちゃんの悲しむ姿は見たくないの。それに私、みんなには笑ってて欲しいんだ」



ウラユは目に涙を浮かばせながら微笑んだ。



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