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騎士様は私のボディーガード

第6章 騎士様、二人はお別れです

「好きな女にキスして何がいけない?」



今まで黙って聞いていたシリウスがとんでもないことを言い出した。



「あんただって、好きな女を自分の物にしたいって思ったことあるだろう?」



シリウスは不適な笑みを浮かべた。



『なっ……そりゃまあそう思う時もあるが、相手の気持ちもあるだろう!?』



シリウスはウラユに振り返った。



「ウラユ、シュンスケからキスされそうになって嫌だったのか?」

「えっ……」



ちょっと、シリウス。
どストレートすぎ!



「びっくりはしたけど……」



ウラユの頬がほんのり赤く染まる。
それを見てシリウスがフッと笑った。



「本当に嫌がってるかどうかなんて、顔を見ればわかる」



その言葉を聞いて、私はハッとした。
私もシリウスに何回か無理矢理キスされたけど、本当に心の底からは嫌じゃなかった。



てか、待って。
今"好きな女"って……。



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