騎士様は私のボディーガード
第6章 騎士様、二人はお別れです
「大丈夫じゃない……」
「えっ……キズ痛む!?」
ウラユは俊輔さんの殴られた顔を心配するけど、たぶん俊輔さんが大丈夫じゃないのはウラユに突き放されたことの方だと思う。
「ウラユ……ウラユ、俺っ……」
「シュンスケ、これ持ってて」
ウラユはポケットから、猫なのか犬なのかよくわからない形をしたチロルチョコサイズのマスコット人形を出して、俊輔さんに手渡した。
「これ、おばあちゃんに教えてもらって作ったの。ちょっと不恰好だけどね。中には私の爪が入ってる」
「え!」
「私の一部を持ってたら、また会えるかなと思って」
そう言うと、ウラユは私にも同じものを手渡した。
「私、ミオにもまた会いたいからさ」
「ウラユ……」
「ミオ、ありがとうね。最初に会えたのが、ミオで良かった」
「ウラユっ……」
ああ、もうお別れなんだ……と思ったら、目頭が熱くなった。
「シリウス、ミオのことよろしくね」
「あぁ」
「えっ……キズ痛む!?」
ウラユは俊輔さんの殴られた顔を心配するけど、たぶん俊輔さんが大丈夫じゃないのはウラユに突き放されたことの方だと思う。
「ウラユ……ウラユ、俺っ……」
「シュンスケ、これ持ってて」
ウラユはポケットから、猫なのか犬なのかよくわからない形をしたチロルチョコサイズのマスコット人形を出して、俊輔さんに手渡した。
「これ、おばあちゃんに教えてもらって作ったの。ちょっと不恰好だけどね。中には私の爪が入ってる」
「え!」
「私の一部を持ってたら、また会えるかなと思って」
そう言うと、ウラユは私にも同じものを手渡した。
「私、ミオにもまた会いたいからさ」
「ウラユ……」
「ミオ、ありがとうね。最初に会えたのが、ミオで良かった」
「ウラユっ……」
ああ、もうお別れなんだ……と思ったら、目頭が熱くなった。
「シリウス、ミオのことよろしくね」
「あぁ」