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騎士様は私のボディーガード

第7章 騎士様、性欲ありすぎです!

「シュンスケ、なんだって?」

「なんか……もうウラユのことは諦めたって」



私は腑に落ちない表情でシリウスの隣に座った。



「どうした?」

「だって俊輔さん、あんなにウラユのこと真剣に考えてたのに……あんなにあっさり諦められるものなのかなって……」



なんだかモヤモヤする。
それじゃあ、ウラユの気持ちはどうなるの?



「まあ、その方が傷つかなくて済むしな」

「……っ」

「愛する人がそばにいない、しかもいつ会えるかわからないんじゃ、たいていは身近にいる相手を選ぶだろうな」

「!」



私はシリウスに振り返った。



「シリウスもっ……私と会えなくなったら、私のこと忘れちゃうの!?」



私、今ものすごく泣きそうな顔してると思う。

ううん、泣きそうだ。



シリウスはジッと私を見つめると、



「言っただろ? ミオのことを忘れないように、何度でもお前を抱くって」

「……っ……」

「泣くな、ミオ。俺はもう、お前を抱くことしか考えられないんだ」



そう言うと、シリウスは私を強く抱きしめた。

そして深いキスをする。



「んっ……」



熱いキス……
こんなにもシリウスを感じられるのに、でもそれでも私は不安で不安でたまらなかった。



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