騎士様は私のボディーガード
第8章 騎士様、行かないで!
私は壁にかけてある時計をチラッと見た。
今夜は遅くなるから先にご飯食べてていいってシリウスに言われたけど、お腹空かせて帰ってくるだろうし、ご飯作らないと……。
「すみません、今日は……」
「わかった。じゃあ家まで送ってくよ」
「えっ?」
「今日は俺が彼氏の代わりに、美桜ちゃんを家まで届けてあげるよ」
「えっ……だ、大丈夫ですよっ……! そんなの、伊藤さんが帰るの遅くなっちゃいます!」
びっくりした。
そんなこと今まで一度も言わなかったのに、なんで急に……。
「いいよ、遠慮しないで。もうけっこう暗いし、俺は車あるしさ。家どこ?」
「あ、あのっ……」
「いつも広瀬のわがままで残業させちゃって悪いなと思ってるんだ。実はあいつのせいで、前いた女の子も辞めちゃってね……」
「えっ……そうなんですか?」
更にびっくり。
広瀬さんが私に仕事押し付けてたこと、まさか伊藤さんが知ってたなんて。
しかもその被害は私だけじゃなかったなんて……。
「その辞めた女の子のことも、けっこう気にかけてたんだ。美桜ちゃんと同じように真面目に残業してたからね」
「そうなんですか……」
今夜は遅くなるから先にご飯食べてていいってシリウスに言われたけど、お腹空かせて帰ってくるだろうし、ご飯作らないと……。
「すみません、今日は……」
「わかった。じゃあ家まで送ってくよ」
「えっ?」
「今日は俺が彼氏の代わりに、美桜ちゃんを家まで届けてあげるよ」
「えっ……だ、大丈夫ですよっ……! そんなの、伊藤さんが帰るの遅くなっちゃいます!」
びっくりした。
そんなこと今まで一度も言わなかったのに、なんで急に……。
「いいよ、遠慮しないで。もうけっこう暗いし、俺は車あるしさ。家どこ?」
「あ、あのっ……」
「いつも広瀬のわがままで残業させちゃって悪いなと思ってるんだ。実はあいつのせいで、前いた女の子も辞めちゃってね……」
「えっ……そうなんですか?」
更にびっくり。
広瀬さんが私に仕事押し付けてたこと、まさか伊藤さんが知ってたなんて。
しかもその被害は私だけじゃなかったなんて……。
「その辞めた女の子のことも、けっこう気にかけてたんだ。美桜ちゃんと同じように真面目に残業してたからね」
「そうなんですか……」