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騎士様は私のボディーガード

第1章 騎士様、降臨です!?

「ぐあっ!」
「ぐえっ!」



その時、耳元で男たちの呻き声が聞こえた。



「──っ!?」



恐る恐る目を開けると、ちょうどコスプレ男が二人の男を私から引き剥がし、殴り付けるところだった。



「……っ……」



コスプレ男は容赦なく、男たちを殴り付ける。
その勢いは止まることなく、男たちの顔面はみるみるうちに血だらけになっていった。



「……ちょっと……もういいよ! それ以上やったら、死んじゃうっ……!!」



私はさすがに怖くなって叫んだ。



「……なぜ止める? こいつらはお前を襲ったんだ、この程度で許せるかよ」



「そのセリフあなたが言う?」って思ったけど、それでもなお殴ろうとするコスプレ男の腕にしがみついて、



「もういいのっ……もう充分だから……」



私は必死に引き止めた。



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