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騎士様は私のボディーガード

第10章 騎士様、助けてください!

「もう、大丈夫じゃないじゃん!」



伊藤さんが戻ってきて、私を支えてくれる。


急いで中まで連れていってもらうと、トイレで吐く私を介抱してくれた。



「……すみません……」

「気にしないで、立てる?」

「あの……ありがとうございます……もう大丈夫なので、ここで……」

「は? ここまで来て、何もしないで帰るわけないじゃん」

「───え?」



私は自分の耳を疑った。



「ここまで来るのに手間かかったんだから、楽しませてもらうよ」



そう言うと伊藤さんは私を床に押し倒して、無理やりキスをしてきた。



「……っ!」



伊藤さんの舌が唇をこじ開けて、私の口内に入ってくる。



「やっ……んんっ!」



私は伊藤さんを押し退けようと抵抗するも、両手首をまとめて掴まれて頭の上で固定されてしまった。
しかもさっきゲームで使った布で縛られる。



「どうしてあんなに優しかった伊藤さんが?って顔してるね」



唇を離すと、伊藤さんは冷たい視線を私に投げかけてきた。



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