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騎士様は私のボディーガード

第10章 騎士様、助けてください!

「下心なしで優しい男なんているわけないじゃん」

「……っ……」



ああ、私バカだ。
なんで伊藤さんを家に上げちゃったんだろう……



ここは私とシリウスの大切な場所なのに、キスまで奪われちゃうなんて……



弱いところを見せるんじゃなかった。
少しでも伊藤さんを頼るんじゃなかった。
伊藤さんの『守るよ』は口先だけだったのに、どうして信じちゃったの?



「今さら後悔しても遅いから」



伊藤さんは私の胸元のボタンを無理やり引きちぎると、ブラジャーをキャミソールごと上にたくしあげた。



「ああ、やっぱ美桜ちゃんっておっぱい大きいんだね……すげえ、柔らかい」

「やめてっ……」



荒々しく揉まれて嫌悪感を抱く。
気持ち悪くて涙が出る。



「お願いしますっ……もう帰ってくださいっ……」



これ以上、上書きされたくない。
シリウスとの大切な場所を汚されたくない。



「ねえ、拒否権ないって自覚ある? 美桜ちゃんはもう俺の物だから。会社の奴らにもアピールしたし、誰も美桜ちゃんの話には耳を貸さないよ」

「……っ……」



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